柿屋という中毒性

人間、よくしたもんで、安くてうまい店があると聞くとどうしても行って食べてみたいと思う。それが良かったらまた行って今度は違うものを食べてみたくなる。その店のこれがおいしい、あれがおいしい、それはまだ食べてないから今度は食べてみたい・・・と思うのが人情ってやつなんじゃあないかな。
柿屋ってところはそういうところなんだよ。そしておんなじことを思っている人らがわんさか集まってくるんだ。うまいものを食いたいっていうただそれだけでね。オレに柿屋のメニューを制覇しようってのはかなり難がある。ただ、そこに挑んでいる人らもきっと多勢いることだろう。この柿屋にはそれだけの魅力がある。余計な飾りも見栄えもない。ひたすら客が出入りし席があくのを待つ。注文のやりとりがされ鍋を振る音が永遠と鳴る。皿が運ばれおもいおもいの物を食う。柿屋の魅力はオシャレでもリップサービスでもない。柿屋の魅力は旨さだ。柿屋の魅力は味だ。

20.03.2017  柿屋麻婆丼

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