とある日の夕方。

つきあいのある料理屋に魚を届ける。
朝から仕込んで夜の開店へ向けての準備を整える。
もちろん使う材料は魚だけじゃない。
なんの食材や材料がいま最も旬で、どんな料理が好まれるのか、それは店主の経験やひらめきにかかってるのだろうと思う。

朝、魚を届けた料理屋へその日の夕方の開店前に集金に行く。
カウンターの一段上に準備され大皿に盛られた一品。鴨鍋の具材。
網猟で捕った野鴨の肉。散弾銃は使ってないから肉から弾が出てくることもない。
赤身もさることながら脂身も上質であることをその色味が伝えてる。

店主にことわって写真を撮った。どんなふうに写ってるのか見てもらった。
包丁をにぎる手をとめて「いいじゃねえか」と笑って答えてくれた。



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